専業主婦で再就職は難しいの?
ブランクがあるし、実績も資格もないし……。私には無理かも
何から始めればいいのかしら……?
そんなふうに迷っている方は多いのではないでしょうか。
専業主婦でも資格がなくても、問題ありません。
ブランクがある専業主婦も再就職できます。
たとえ主婦でも、人材を確保したいと考えている企業は多いためです。
インターネットの求人サイトや新聞の折り込みチラシ、駅に置かれているフリーペーパーなどを見てみましょう。
主婦歓迎、ブランクOK、未経験可と記載されている求人がたくさん載っています。
子育てのためにブランクがあることは、企業も承知のうえ。
ブランクの有無よりも、企業の希望とあなたの希望がマッチしているとアピールすることが重要なのです。
専業主婦が再就職するコツは、企業とあなたの希望がマッチしているとアピールすること
企業は、求人を出す際に必ず「こういう人材が欲しい」という条件を決めています。
利益を増やしたり新事業を立ち上げるために、戦力の穴を埋めるのが採用活動です。
あなたがアピールポイントだと思っている資格や高いスキルも、
今回の条件に合わなければ採用されないのです。
ただ、やみくもにアピールするだけでは採用されません。
企業が希望している条件に、いかに自分がマッチしているかをアピールする、これがコツです。
でも、どうやってアピールするのかわからないわ……
本記事では、そういった疑問にお答えいたします。
この記事を書いている私自身も18年間専業主婦でした。
しかし、子育てを終えたあと、18年のブランクを経て再就職できました。
その後も5回の転職に成功しています。
このような私が、専業主婦が再就職で失敗しない5ステップを解説します。
このステップを踏めば、企業の希望条件にあなたがマッチしているとアピールすることができるでしょう。
専業主婦が再就職で成功するための5つのステップ
なぜ働きたいのかをはっきり意識する。
専業主婦が再就職するために、「なぜ働くのか」をはっきりと意識することが大切です。
ブランクがあるのに働き始める理由は、企業も知りたがります。
働く理由やモチベーションがはっきりしていれば、責任を持って長く勤めてくれるだろうと企業も安心するでしょう。
また、働く理由をはっきり意識すると、モチベーションを保つのにも役立ちます。
働き始めると、思っていたのと違うことがあるでしょう。
例えば職場環境だったり、やりがいだったり、家事の負担だったり……。働くのは楽しいことばかりではありません。
曖昧な理由では、長続きしない可能性があります。
やる気がなければ責任感のある仕事はできません。
はっきりした理由を意識することで、モチベーションを保ったまま、長く続けることができます。
仕事へのモチベーションをきちんと答えられる人材なら、ブランクがあっても採用される可能性があります。。
では、どのような理由が考えられるかを見ていきましょう。
家計を助けたい
収入は、やる気につながりやすく、最もわかりやすい働く理由です。
子育てにはお金がかかりますし、収入が増えれば将来に向けた貯金ができます。
家計に余裕ができると心にも余裕が生まれるので、心身の健康にもつながります。
自分のキャリアアップ
専業主婦になる前に社会人経験があれば、同じ職種で再就職することによってキャリアアップにつながります。
ひとつの職種を極めることにより、将来役職についたり独立も可能です。
そうすれば、さらに金銭的にも社会的も充実した人生となるでしょう。
自立したい
再就職することによって、自分の自由にできるお小遣いを得ることができます。
ママ友とカフェに行ったり、習い事を始めたり、ちょっとした贅沢もできるでしょう。
自分磨きは心の余裕にもつながります。
社会とのつながりを持ちたい
再就職すると、家族以外の人と接する機会が増えます。
家事や子育てでストレスを感じることがあっても、会社に行けばもうひとつの自分の居場所があるのです。
自分の時間を持てることでライフスタイルが充実します。
たくさんの人と接する刺激によって、日常生活でも生き生きと過ごすことができます。
自己を分析する。
履歴書の自己PRや面接では、自分をどれだけ客観的に分析できるかが問われます。
性格や考え方、行動のくせ、長所や短所など、年齢を重ねたからこそ自覚できる自己分析があるはずです。
自分を客観的に分析し、欠点も受け入れて認められる人には、職場での円満なコミュニケーションや取引先との冷静な折衝が期待できます。
そのような人材は企業にとって大きな利益となるでしょう。
キャリアの振り返り
今までの職歴や持っている資格は、企業があなたのスキルを測るものさしとなります。
面接で初めて会った相手に「こんなことができます」とアピールするために、キャリアの振り返りは大切です。
事務の経験があれば、PC操作などの一般的なスキルがあると判断できます。
社会人経験があれば入社後にマナーなどを一から教える手間が省けるだろうと考えられます。
もし専門的な資格やスキルがあれば、協力な武器になるでしょう。
何もできることがないわ…とあきらめることなく、これまで経験してきたことをじっくりと振り返ってみてください。
社会人経験がなかったとしても、例えば子育てから学んだことはありませんか?
これまであなたが経験してきたことは、何ひとつ無駄ではありません。
企業の役に立てる人材であることを、あなたの言葉でアピールすることが大切です。
何をしたいかとその理由を考える
仕事を選ぶうえで大切なことのひとつが、何をしたいかです。
社会人経験があれば、今までと同じ内容の仕事を選ぶのが最もスムーズに採用活動を進められる道でしょう。
キャリアアップは再就職する大きなメリットです。
もし経験ある仕事と違う職種を選ぶのであれば、なぜその仕事をしたいのかという理由が重要です。
新しい自分を見つけたい、今後のキャリアのために違うことにチャレンジしてみたいなど、いかにあなたが前向きに取り組めるかを訴えれば、企業を納得させられます。
あなたに得意なことや好きな趣味があれば、それを生かす仕事を探してみましょう。
好きなことであれば、たとえ困難にぶつかっても、辞めずに続けることができます。
条件を書き出して優先順位をつける
再就職の際に一番気になるのは、採用の条件です。
企業側の条件を見る前に、あなたの希望を書き出してみてください。
- 正社員か、派遣社員か、パートか
- 週に何日働けるか、何時から何時まで可能か
- 収入の目安は、いくらか。夫の扶養の範囲内で働くのか。
- 出勤は可能か、小さい子どもがいれば在宅を希望するのか
書き出したら、優先順位をつけます。
あなたの希望が全て叶う求人はないため、優先順位をつけておけば、求人を探す目安になります。
一部しか希望に合わない場合も、優先順位が高い希望が合っていれば、この会社で働こうと決心することができます。
条件に合わないからどうしよう・・・と迷っている間に、求人がなくなるということもありません。
条件にこだわりすぎないことが大切です。
チャンスは少ないのです。
優先順位をしっかりと頭に入れて、チャンスをつかんでください。
専業主婦が再就職する際に、準備しておくこと5選
再就職が決まってから慌てることのないように、事前に準備しておくべきことがあります。
家族の理解
専業主婦の再就職は、あなたひとりの問題ではありません。
少なからず家族にも影響があります。
家事の時間が減ったり、子育ての手が足りなくなることもあります。
なぜ働きたいのかを誠実に話し合えば、家族の協力を得ることができるでしょう。
子どもの預け先
小さい子どもがいる場合は、預け先を確保することが重要です。
子どもが発熱して保育園からお迎えの連絡がきてしまったなど、万が一の場合に備えて、預かってもらえるご両親やご家族などがいれば心強いでしょう。
資格の勉強を始める
就職活動を始めても、すぐに勤務先が決まるとは限りません。
その間には、自分磨きに努めましょう。
まず資格の勉強を始めてみませんか?
面接時にあなたが本気であるというアピールになり、将来更に転職することになった場合に役に立ちます。
私も、資格を持っていることによって、転職時には武器になりました。
まだ試験に合格していない場合は、勉強中ですとアピールするのも効果的です。
自分名義の銀行口座
家計を管理する銀行口座とは別に、あなた名義の銀行口座を開設しておきましょう。
給与の振り込みには自分名義の口座が必要です。
また、家計の口座とは別にしておくことで、お金の出入りが明確になり、家計を助けるお金、自分磨きのお金など、管理が楽になります。
自分の収入が目で見てわかるので、モチベーションアップにもつながります。
扶養について
再就職を決める前に、扶養についても考えておきましょう。
扶養には、所得税上の扶養と社会保険上の扶養があります。
主婦の収入の金額によっては、手元に残る金額が変わってしまう場合もあります。
後で後悔しないように、しっかりと調べておくことが大切です。
最後に
就職するには大きなエネルギーが必要です。
自己分析をして、家族を説得して、いざ就職活動を始めてもすぐに採用になることはまれでしょう。
不採用になっても落ち込まないでください。
始めに述べたように、採用されるかどうかは企業のニーズに「合うか合わないか」です。
決してあなた自身が否定されたわけではありません。
あなたの希望と企業の条件が合わなかっただけなのです。
また、就職後も楽しいことばかりではありません。
忙しくなることにより、精神的に焦りやストレスを感じることがあるかもしれません。
仕事内容や人間関係で悩むこともあるでしょう。
それでも、長いブランクを克服して再就職すれば得られることもあります。
働きたい理由を忘れなければ、モチベーションを保ちながら仕事を続けることができます。
どうしよう・・・と悩んでいるだけでは何も進みません。
不安があるのは当たり前。 まずは行動しましょう。